吃音の種類
吃音症には、たくさんの種類がありますね。
昔は、吃音症のすべてが、心因性の物であるとされてきましたが、今では、原因が他にもたくさんあり、それに応じた改善法も、色々な物が提唱されてきました。
例えば、心因性の物でも、未解決な問題が原因の内因性の物と、ストレス性の原因が考えられる外因性の物があります。
その他にも、神経因性吃音という分類を細かくみて行くと、言語性吃音や運動性吃音、感覚性吃音などがあります。
言語性吃音のように、訓練で治る物は、学校などで練習を重ねれば、改善が期待できるでしょう。
ですが、運動性吃音のように、呼吸器の麻痺、講音要領の不全、呼吸法の不全、運動執行による発語運動不全などが原因の場合はそうはいきません。
原因となるところを、まず、治療しなくてはなりません。
内節脳調系などの場合も同様です。
脳機能の左右交差や、ホルモンの機能変調などが原因で起こる吃音には、医療機関での治療が最優先だといえます。
このように、吃音とひとまとめにいっても、たくさんの種類があり、治療法も様々です。
自己判断で、「慣れる事が第一だ」とか、「緊張しないように練習する」とか、我武者羅に訓練などを頑張る前に、専門機関で適切な検査を受け、きちんと原因を先に知っておく事が大切だといえます。
もちろん、偶然にその訓練が最適で、上手く改善する場合もあるかもしれません。
ですが、そんな低い可能性にかけて頑張る必要はないのではないでしょうか。
吃音と恋愛の関係とは
吃音の方は、無口な人が圧倒的に多いですよね。
なので、コミュニケーションが取りづらいと感じる方は多い事でしょう。
吃音を気にして、無口になっている人を好きになったとしたら、「嫌われてるのかな?」なんて不安を抱く事も少なくないようです。
ですが、話が苦手なだけで、人間が嫌いな訳ではないので心配しなくても大丈夫です。
吃音を持つ方でも、恋愛を普通にしている方はたくさんいます。
ただ、初対面など、慣れるまでは、緊張から上手く話せないので、出会いを上手く発展させられない事もあるかもしれません。
ですが、吃音だからといって、恋愛に支障がでるという事はないでしょう。
もし、あなたが、吃音の方を好きになったら、是非、普通に接してあげてください。
病人扱いせずに。
でも、急かす事もせずに。
もしも、あまりに無口で会話にならない場合は、メールアドレスを交換してみるのはどうでしょうか?メールだと、案外おしゃべりになってくれるかもしれません。
吃音うんぬんは抜きにしても、無口な方との恋愛は、時間がすごく必要だったりしますが、一度心を開けば、なくてはならない存在になれる可能性は、とても高いといえます。
病気ではなく、個性として、のんびりと接してあげてください。
緊張が解けたら、自然に言葉も増えてくるはずです。
それまでは、聞き上手なパートナーと思って、楽しい話題を、あなたがどんどんと提供してもいいかもしれません。
吃音だと赤面症になる
吃音やどもりで悩む方には、赤面症も併発している方が少なくないようです。
吃音やどもりと同じように、赤面症も、日本人にとても多い病気の一つです。
緊張しやすく、人の目を必要以上に気にする方、消極的な性格の方、人見知りの方、あがりやすい性格の方などが、特に赤面症になりやすいそうです。
日本人は、欧米人などに比べると、少なからず恥ずかしがり屋さんだったりするのですが、簡単にいえば、その、恥ずかしがり屋さん程度のレベルではなくなったのが、対人恐怖症というものです。
この対人恐怖症の症状の1つが、吃音やどもりであったり、赤面症であったりするのです。
これらは、小さい頃に受けた、トラウマなどが根本的な原因になっていたりするようです。
過去のつらい記憶が、「また上手にしゃべれないと、馬鹿にされるのではないか?」「変に思われないように話さなければ、笑われる」などと、異常なほどの緊張を生み、顔が真っ赤になってしまうのです。
これは、吃音の症状とどこか似ていますね。
吃音やどもり・赤面症のどちらにせよ、格好の悪い自分をみせまいとする姿勢が、その症状を悪化させる原因になっているのは、共通した部分だといえるでしょう。
この点から考えると、吃音やどもりの症状で悩む方が、赤面症になりやすいという理由は、なんとなく理解して戴けるのではないでしょうか。