スキー道具の手入れ
自前のスキー用品を揃えたら、シーズン後には手入れが必要になります。
手入れが必要なのは、主にスキー板とブーツです。
まず、ビンディングは、シーズンが終わったら外しましょう。
それからスキー板の手入れを行います。
スキーは、この手入れによって滑りが良くなったり、エッジが効かせやすくなるのです。
逆に言うと、この手入れを怠ると滑りが悪くなり、エッジも効きづらくなるのでカーブや停止の際のコントロールが悪くなります。
スピードが出しづらい上に、カーブや停止も思い通りにならなくなります。
初心者にはわからないと思うかもしれませんが、初心者だからこそ、その違いは大きく影響してきます。
自分の技術で補えないからです。
スキー板はワックスリムーバーを塗って拭き取り、エッジが鈍っている場合には削って整えます。
スキーブーツに関しても、汚れをとって不具合がないかどうかを点検しておきましょう。
万が一、不具合があった場合には直しておかなければ怪我の元となります。
また、スキーブーツはしっかり乾燥させてからしまうようにしましょう。
乾燥させたつもりでも中が湿ったままだったということも多々ありますから、中に手を入れて湿りがないかを確認する必要があります。
これらの点検を全て済ませてから収納・保管し、スキー板は翌シーズンに再度自分でワックスを塗って使用します。
一般的には、使用する一週間くらい前までに準備した方が良いと言われています。
スキー初心者 最初に平地で練習
スキーに行くと、ゲレンデの入口部分の平坦部で、ゼッケンをつけた方たちが練習している光景をよく眼にすることでしょう。
一目で初心者の練習とわかる光景ですね。
誰でもある程度似たような経験があり、懐かしく感じることもあるかもしれません。
スキーは長い板を左右の足に履いて行うスポーツですが、雪の上は滑る上に板が長いので、最初はなかなか思うように操作することが出来ません。
まず歩くことも困難です。
ですから、一般的には、最初に板を履いて立っていること、歩くこと、方向転換、登ることの練習から始めます。
しかし、その場合に、傾斜が大きい場所では立っていることさえ困難ですから、最初は出来るだけ平坦な場所で基礎練習を行うことが多いのです。
スキー初心者にとっては、平らな場所でも5m~10m歩くのも大変なことでしょう。
なので、まず滑る練習の前に板に慣れ、スキーを履いたままでも自由に動けるよう、その感覚を練習するところから始めることがほとんどです。
初心者用のスクールでも、最初は平らな場所で歩行練習から始めることが多いようです。
もちろん、初心者用のスキースクールに入らない人の場合は、同行した上級者から手ほどきを受けることも多く、いきなり傾斜のある場所で練習することも少なくありません。
元々運動神経の発達した人なら、それでも十分上達できますが、出来れば最初は平坦な場所で基礎から学ぶとよいでしょう。
その方が早く上達できるはずです。
スキー初心者 リフトに乗るポイント
スキー初心者にとって、リフトの昇降は緊張する瞬間です。
初心者にはとても難しい動作が連続して必要になるからですね。
まず、一般的に、リフト乗り場で並ばずにすむことはほとんどありません。
休日などで混んでいる場合には、リフト乗り場は長蛇の列ということも少なくないでしょう。
初心者にとっては、この並びながら徐々に進むというのも難しいことの一つです。
列に並ぶといっても、自分も他の人も長い板のスキーを履いています。
他の人のスキーを踏んでしまったり、自分で自分のスキーを踏んでしまったり、進もうと思っても滑ってなかなか前に進めなかったり、後ろに滑ってしまって後ろに並んでいる人にぶつかってしまったりするのです。
いよいよリフト乗り場が近づいてくると、今度はタイミングよく乗れるかどうかが不安になります。
リフトは一定のリズムを持って回ってきますから、前の人が乗ったらすぐに所定の位置まで行き、リフトが来るのを待ちます。
そして、リフトが自分のお尻のあたりに当たったタイミングで上手く腰をおろして乗らなければなりません。
ですが、これまで密集して並んでいたのと違い、リフト乗り場だけは列の先頭から乗り場まで少し距離があります。
この少し長い距離を次のリフトが来るまでに歩ききってリフトの到達地点にリフトより先につかなければなりません。
最初は緊張しますが、一度やってしまえば大体コツは掴めます。
もし、間に合わなくても、少し恥ずかしいですがリフトを止めて乗せてくれるので大丈夫です。