斑入り山野草

斑入りとは、植物の葉の一部分が突然変異によって白や黄色の模様になることをいいます。
園芸に興味のない人間が見たら、害虫や病気に見え、区別がつかないかもしれません。
しかし、園芸の世界では非常に高い人気を誇ります。
斑入りの種類としては覆輪(ふくりん)、掃込(はけこみ)、切斑(きりふ)などがあります。
それぞれ、覆輪は色の違う部分が葉の外周を縁取るようになっているもの、掃込はハケで掃った感じ、切斑は2種類の色が半々になった状態のものを指します。
斑入りが人気ある理由としては、楽しめる期間が長い(花が咲いている間以外でも鑑賞できる)こと、突然変異が原因で発生する故の希少性の高さがあげられます。
斑入り山野草の入手方法ですが、園芸店での購入が一番確実です。
斑入りに興味を持ち始めたら、まずここからのスタートが良いでしょう。
しかし希少種ともなれば値段も高くなりますし、栽培も困難になります。
(斑入りのメカニズムが元々葉の一部の葉緑素が欠けての発生で、それによって光合成の力が弱まる為。)
あとは山地などに自分で探しに行く方法もあります。
なかなか斑入りを見つけるのは難しいですが、突然変異である以上、根気よく探せば案外見つかるかもしれません。
自分で栽培して創りだすことも可能です。
交配などの技術が必要なため上級者向きといえるでしょう。
斑入り山野草はその生い立ち、栽培の難しさからなかなか奥の深いものではないでしょうか。