デジタル一眼レフカメラ
デジタル一眼レフカメラの売れ行きが好調で、デジタルカメラの主要メーカーは各社とも強気の出荷計画を立てているようです。
CIPA(有限責任有限責任中間法人カメラ映像機械工業会)が発表した2007年6月のデジタルカメラ出荷統計によると、デジタルカメラ全体の出荷台数は12ヶ月連続で上昇しており、その中でもレンズ交換式一眼レフデジタルカメラの生産実績が、数量ベースで対前年同月比167.3%の大幅な伸びを示しています。
なぜこれほどまでにデジタル一眼レフカメラの人気が急上昇しているのか、それは、コンパクトデジタルカメラにはない魅力があるからではないでしょうか。
その一つが被写体を選ぶことなく高画質な撮影が可能であるということ。
コンパクトデジタルカメラにおいても各メーカーが競って高画素数の機種を投入し、現在では1Mを越えるものもめずらしくありません。
画素数だけを見ればデジタル一眼レフにひけをとらないわけですが、デジタルカメラの心臓部とも言えるイメージセンサーCCD(CMOS)の大きさが異なりますので、光をより大きな面積で受けることができ、階調豊かで高画質、しかも高感度で撮影してもノイズが少ない画像を得ることができるわけです。
二つめの魅力としてはレンズを交換できることでしょう。
自分の撮影目的に合わせて、広角レンズや望遠レンズを使い分けることができます。
また、F値の明るいレンズを使用して室内でもフラッシュを使わない味わい深い撮影を楽しむこともできるわけです。
三つめは背景をぼかし、メインの被写体を浮かび上がらせたプロ並みの写真が簡単に撮れるということ。
この他にも、豊富なアクセサリー類がそろっていますので、自分の撮影技術に応じてデジタルカメラライフを満喫できるわけです。
現在デジタル一眼レフを購入しているのは一部のマニアだけではありません。
若者から高齢者に至るまで、幅広い年齢層が購入しています。
コンパクトデジタルカメラの画質に飽き足らなくなった人たちが一眼レフデジタルカメラにステップアップしたり、長年アナログの一眼レフカメラに親しんできたカメラファンたちがデジタル一眼レフカメラも愛用機種に付け加えたりしているのでしょう。
一昔前までは非常に高価であったデジタル一眼レフカメラ。
最近では出荷台数の伸びに比例して非常に買いやすい値段になっています。
老舗のキャノンやニコンに限らず、個性的な機種を投入するペンタックス、あるいは、パナソニックやソニーなどの家電業界の参入により今後益々ヒートアップが予想されるデジタル一眼レフ分野。
各社がしのぎをけずって高機能、低価格の機種を販売することは、これから購入を考えている人にとっては歓迎すべき事だと言えそうですね。