少年サッカー指導
少年サッカーの指導者は、色々な立場の方がいると思います。
例えば、子供がサッカークラブに入団して、多少サッカーの経験があるお父さんが、指導を頼まれるケースです。
この場合は、もちろん無資格でしょう。
資格を持った指導者がいないから、無資格の「お父さんコーチ」が指導しているのは仕方の無いことだと思われます。
この「お父さんコーチ」は、どうしても自分の子供には強い口調で注意してしまいがちです。
そうなると、他の子供達は不公平感を感じてしまうかもしれないですね。
それに、「お父さんコーチ」は自分の子供が辞めてしまったり、子供が小学校を卒業したから少年サッカーも卒業する時は、「お父さんコーチ」も連動して辞めてしまうでしょう。
そうなると、新たな「お父さんコーチ」を探すことになると思いますが、前任の指導方法と違っていたら、子供達もとまどってしまうかもしれません。
そうなってしまわないように、資格を持った指導者が一つの指導方針のもと、子供達に指導して行ったほうが、子供達もとまどうことなく練習に励めると思います。
指導者資格と言うのは6段階あり、少年サッカークラスの指導者資格ならば、D級ライセンスでいいでしょう。
これは、2日間の講習と実技を受ければ取得でき、12歳以下の子供達に指導できる資格です。
そのランクの下には「キッズリーダー」というランクもあります。
半日だけの講習と実技で取得できますが、こちらは10歳以下の子供達にしか指導できない資格ですので、注意が必要です。
少年サッカートレーニング
少年サッカーでのトレーニングに必要なものは、何を最初に学ぶべきかを明確にしていくことです。
まず、各個人のレベルを理解してトレーニングのメニューを決めていくといいと思います。
同じチームでも、低学年・中学年・高学年の少年がいます。
この少年達に同じトレーニングをしたとしたらどうでしょうか。
低学年に合わせたら、中学年・高学年の少年達は物足りなさを感じるだろうし、上達もしないでしょう。
その逆に、高学年に合わせていたら、低学年の少年達はトレーニングについていくことが出来ずに辞めてしまうかもしれません。
それに、低学年だからと言って低学年全員に同じトレーニングをさせていいとは限らないのです。
低学年でも、とても上手な少年がいる可能性があります。
そのような少年には、低学年メニューでは無く、中学年や高学年と同じトレーニングの方が適していることもあるでしょう。
このように少年1人1人には、各々の個性があり、技術の差があります。
各個人の素質を見付けて、それに対応したトレーニングが必要になります。
トレーニング内容としては、ボールに慣れ親しむことから始まり、サッカーを楽しいと感じること、サッカーのルールの理解、チーム仲間との連携プレー、サッカーの試合のイメージをつかむ、そして、最後に、きちんとしたサッカーの技術の習得、個人のレベルアップ、サッカーの11人での試合の感触をつかむことが、大まかな内容になります。
このような内容を踏まえ、1人1人に対応したトレーニングを見付けていきましょう。
少年サッカーとは
少年サッカーは、主に学童期・・・つまり、小学生を対象にしたサッカーになります。
少年サッカーと大人のサッカーでは、ルールは同じですが、用具や競技時間などが違ってきます。
体格の違い、体力の違いなどを考え、色々と変えています。
タッチラインは約50m、ゴールラインは約35m短くなり、ペナルティエリアやゴールエリアは小さくなります。
センターサークルの半径とペナルティマークの半径は、約2m短くなり、また、ペナルティマークからゴールラインまでの長さは、約3m短くなっています。
そして、ゴールの長さも約2m狭くなり、高さも約50cm低くなります。
さらに、ボールも大人のサッカーとは違っています。
ボールの種類は、大人のサッカーは5号球ですが、少年サッカーは4号球になり、それによって、ボールの周囲も5cmほど小さくなるし、重さも100gほど軽くなります。
他に大きく異なるのは、競技時間です。
大学生以上の競技者のサッカーは、45分ハーフになり、高校生は40分ハーフ、中学生は35分ハーフで、小学生は20分ハーフです。
小学生でも、4年生までの低・中学年は、15分ハーフにするところが多いようです。
また、少年サッカーでは、暑さ対策として決められた気温を超えたら、水分補給の時間を作ったり、競技時間自体を短くしたり、ハーフタイムを延ばしたりして、熱中症などの予防をしています。