テニス ガット
テニスのガットとは、テニスラケットのフェイスに張られているナイロン、ポリエステル、ナチュラル(羊の腸)の材質でできている糸です。そのガットの寿命は、材質により異なりますが、おおよそ3か月と言われています。
試合中にガットが切れてしまっても、原則としては、そのポイントが終了するまでは切れたラケットのままプレイしなくてはいけないというルールです。もし、自分のラケットのガットがゲームの重要な場面で切れてしまったら、本当に大変だと思います。日頃よりきちんとしたメンテナンスを行って、安心して良いショットを打てるように準備しましょう。
一般的にガットが切れてしまった場合は、専用のストリングマシーンという機械を使って自分で張る方法もありますが、スポーツショップで張り直しを頼んだほうが初心者には安全で確実です。
▼ガットの糸の種類
「ナイロン」
一番ポピュラーなガット。学生などにとっては値段も手頃で良い。
「ポリエステル」
耐久性に優れている。張り方によってボールの飛び方が変えられる。(柔らかく張ると良く飛ばせ、固く張るとスピン等の変化が付けられる)
「ナチュラル」
打球感が良く、耐久性がある。しかし、他の素材のものよりも高価。
ガットが切れていないからと言っても、長期間の使用はいつゲーム中に切れてしまうかわかりません。
そこで、3か月から6か月の間で、新しく張り替えると言うメンテナンスが必要です。
張り替え時期としては、やはり気温による材質の伸縮を考慮して、低気温での伸縮が激しい冬を避け、秋、もしくは、春頃に張替をするのが良いですね。
テニス初心者 サーブ
テニス初心者は、サーブの打ち方から始めることをオススメします。
テニスでのゲームの最初のショット「サーブ」は、唯一プレイヤー同士が静止して行うため、スピード、パワー共にベストショットが打てればゲームの主導権を握ることのできる極めて重要なショットです。
しかし、やみくもに力任せにボールを打っても、なかなか上達はせず、ましてや、相手のコートにも届かない・・・なんて言うことにもなりかねません。
さらに、手首、腕などを痛めてしまう危険性もありますので、ポイントを押さえて練習してください。
▼サーブを打つポイント
・スピードのあるボールを打つために、ラケットのスイングスピードを上げる。
スイングスピードを上げるためには、ラケットの根元を振るのではなく、肘から出すようにすると腕全体の力が手首をしならせて速いスイングスピードでボールを打つことができます。
・できる限り高い打点でボールを打つ。
まずは相手プレイヤーと自分の間のネットをボールが越えなければ、ゲームが始まりません。
練習の最初は、思ったよりこのネットを越すことが難関となります。
できるだけ高くボールを投げ、できるだけ高い打点でボールを打つことができるように練習しましょう。
・膝をしっかり曲げてボールを投げる。
膝をしっかり曲げることにより、伸びあがって高い打点でボールを打つことができます。
しっかり曲げない状態で伸びあがり、ラケットを振ってもかなり低い打点でしかボールを打つことはできません。
膝をしっかり曲げた状態から伸びあがり、体全体を弓のようにしならせて、手首のスナップをきかせることで、スピード、パワー共に威力のあるショットを打つことができます。
テニス マナー
テニスは、フランス宮廷の紳士、淑女のスポーツとして生まれ、今現在でも、世界中で愛されているスポーツです。
様々なスポーツに存在する「マナー」は、テニスも例外ではありません。
そもそも「マナー」とは、相手を思いやり、敵味方として戦う相手に対しても、礼儀を重んじ、競技をスムーズに、かつ安全に行う重要な役割を持っています。
▼セルフジャッジでのマナー
審判が付かない試合では、プレイヤーが自ら審判の役割を務めます。
その場合、自分の有利では無く、相手側に有利な判定をすることがテニスのマナーの大前提と言われています。
(ボールのイン・アウトなどで、どちらか迷う場合は相手側の有利な判定をするなど)
あくまでも、テニスは紳士、淑女のスポーツという歴史と実績のあるスポーツです。
セルフジャッジでの判定で、プレイヤー自身の信頼性や人間性も判断されてしまいます。
相手プレイヤーだけではなく、ギャラリーからもしっかりとその姿勢は見られていますので、気をつけましょう。
▼試合中のマナー
・試合中のボールの取扱いにもマナーがあります。
自身のサービス(サーブ)の際は、いくつも(3個も4個も)ボールを手元に置いたりせず、2個に限定し、試合中は同じボールでプレイしましょう。
その他、試合への心構えや姿勢など様々なマナーがありますが、他のプレイヤーの試合をできるだけ多く観戦したり、先輩などに助言して頂いたり、プレイの技術向上だけでなく、マナーの向上も心掛けたいものです。