ビリヤードベーシックゲームとは
ビリヤードというと、「ナインボール」を思い浮かべる人が多いかもしれません。
ナインボールが広く知られるようになったのは、映画『ハスラー2』の影響だと言われています。
私は映画を知らないのですが、はじめてビリヤードをした時に教えてもらったのがナインボールだったため、ビリヤードと言えばナインボールを思い浮かべます。
正直に言うと、しばらくはビリヤードのゲームは「ナインボール」しかないと思っていました・・・。
(穴のないビリヤードテーブルで行うゲームがあると知った時はびっくりしました。)
実は、ビリヤード上級者が初心者にすすめるゲームは、ナインボールではありません。
「ベーシックゲーム」です。
ビリヤードのベーシックゲームは、15個の球すべてを使って行います。
ルールはシンプルで、落とした球の多い方が勝ちです。
それ以外は、自分たちで決めるなどゲームごとにルールをアレンジすることができます。
2、3人で行うのが一般的で、ナインボールのように落とす順番へのしばりはありません。
どの球にも当たらなかった場合や、身体や衣服が球に触れた場合、球がテーブルから飛び出してしまった時などはファールになります。
球をポケットする楽しさをより多く体験できる点が、ベーシックゲームが初心者におすすめと言われるところなのでしょう。
ベーシックゲームでビリヤードに慣れたら、キャロムビリヤードやボウラードなどいろいろな種類のゲームでビリヤードを楽しみたいですね。
ビリヤードタップとは
キューの先に付いている革でできたものを、「タップ」と言います。
1枚革と積層の2種類があり、それぞれ手入れの仕方が違います。
タップは、硬さによっても撞きやすさが異なり(硬さによって球を撞く時の感触が異なる)、どのタップを選ぶかが勝負に大きく影響すると言っても過言ではありません。
また、タップの形がよくないことは命取りです。
これが整っていないと、まっすぐに撞いてもまっすぐに進んでくれないからです。
形の悪いタップを使って練習しても上達の道は遠いでしょう。
テクニックだけでなく、道具もとても大事なのです。
言いかえれば、道具を選ぶこともテクニックの一つと言えるでしょう。
タップの硬さは、個人の相性もあるので一概にどのようなものがいいと決めつけることはできません。
ショットタイミングがつかみやすい硬さが一番です。
一般的には、はじめは軟らかめのタップを選ぶのがよいとされています。
硬いタップに比べて使いこなしやすいという点からです。
ただ、硬いタップの方がキレがよいので、レンタルで軟らかめを使ってみてしっくりこなかったら、初心者であっても硬めを試してみることをおすすめします。
それから、タップは手入れと適度な交換が大切だということも忘れてはいけません。
普段の手入れは金工ヤスリや、専用の道具を使って行います。
交換は、お店に頼むことも可能ですが、個人でもそんなに面倒なものではありませんよ
生き物と同じだという気持ちで、大切に扱ってください。
ビリヤードキューとは
「キュー(キュースティック)」とは、球を撞く棒状の道具を指しています。
先にいくにしたがって細くなっていく棒です。
101センチ(40インチ)以上であれば、長さや重さに制限はありません。
プレイヤーの身長によって適したものは異なると言われていますが、150センチ程度のキューが多く用いられています。
ポケット競技に用いられているポケットキューだけとっても、プレーキュー(別名プールキュー)、ブレイクキュー、ジャンプキュー、ジャンプブレイクキュー、トレーニングキュー、と種類が豊富です。
その他、キャロム競技のキャロムキュー、スヌーカー競技のスヌーカーキュー、子ども向けの短いキューなども販売されています。
一般的のプレイヤーが使っているキューのほとんどは、「プロダクション・キュー」と呼ばれる大量生産されているキューです。
それに対し、木材からこだわり、世界に一本しかないようなキューは「カスタムキュー」と呼ばれています。
非常に高価である分、性能もよいものです。
キューは、ビリヤードがプレイできる場所ではほとんど無料でレンタルすることができます。
ただし、早く上達したいなら「マイキュー(自分のキューを持つこと)」をおすすめします。
はじめたばかりなのにマイキューなんて・・・という考えは間違いです。
初心者にこそおすすめします。
なぜなら、キューによって打ち方が異なってくるからです。
自分のキューで自分のスタイルを磨くことが上達への近道なのです。