プリザーブドフラワー 作り方

日本ではあまり馴染みがないため「ブリザードフラワー」と誤解が多い様ですが、正式にはプリザーブドフラワーと言いプリザーブ（preserve）「保存する」という意味からきています。
美しい花の姿をいつまでも保とうと、押し花やドライフラワーなどで楽しんできましたが、フランスのヴェルモント社はブリュッセル大学とベルリン大学との10年間にわたる共同研究の末、1991年にプリザーブドフラワーを世界特許認定を取得しました。
花が１番美しく咲いている状態の時に刈り取り、すぐに樹液を取り除き脱水します。
脱水にはメタノール・エタノールなどの低級アルコールを主成分とする液を用い、脱色します。
オーガニック系の染料で着色させた後乾燥させ、続けてグリセリンや高級エーテルなど、不揮発性で安全性の高い有機溶剤を数日間、吸わせます。
ドライフラワーと違ってグリセリンの成分でやわらかさがいつまでも残っているので新鮮な花と間違えるほど自然に仕上がります。
保存状態が良ければ10年以上保存できる、という長所のほかに、自然界には無い色合いを創れることや、生花と違って花粉アレルギーの心配が無い、水を与える必要もありません。
注意点としては水気の多い湿気のある所、直射日光や紫外線にあて過ぎては褪色は原因となり、エアコンやヒーターなど、乾燥は花びらのひび割れの原因となります。
バラのほか、ラン、ユリ、チューリップ、ひまわりなども製品化に向けて開発中している様です。