吃音解消の滑舌練習法とは
滑舌が悪くて悩んでいる方って結構多いんですよね。
どうしても早口になってしまったり、何度も噛んでしまったり、言葉が出てくるまでに時間が掛かってしまい、「えー」「あー」と言葉の最初に出てしまったり。
そういった事は言葉の「癖」なので個性だと受け止めてしまえばいいのですが、気にしてる本人からすれば、「嫌な物は嫌」ですよね。
方言だって、可愛いって思う人もいれば、矯正したいほど恥ずかしいと感じる方もいますから。
みんながみんな同じでなくてもいいのはもちろんですが、価値観もまた人それぞれでいいのだと思います。
とはいえ、滑舌をよくする方法は調べても色々あり過ぎて迷ってしまいますよね?
どれが1番だとはいえませんが、発音練習は比較的よく改善効果があらわれていると耳にします。
繰り返しやらなければ意味はありませんが、滑舌練習としては、誰でも手軽にできるので、最適ではないでしょうか。
練習法の1つに・・・・
あめんぼあかいなあいうえお
かきのきくりのきかきくけこ
ささげにすをかけさしすせそ
たちましょらっぱでたちつてと
なめくじのろのろなにぬねの
はとぽっぽほろほろはひふへほ
まいまいねじまきまみむめも
やきぐりゆでぐりやいゆえよ
らいちょうさむかろらりるれろ
わいわいわっしょいわいうえを
という舞台役者さんがよく使う歌での発声があります。
この発声練習を口の開け方や、発声の速度に注意しながらやると効果的です。
この他にも練習法は色々ありますが、自分に合っていると感じたら、是非トライしてみてください。
吃音の発声練習とは
吃音症で悩む方は、恥ずかしがり屋さんや、とてもプライドの高い人が、大半を占めているのだそうです。
性格だから仕方ないと、開き直りたくもなるところですが、吃音を治す為には、その辺りから変えて行く必要があるのです。
恥ずかしがりでなくてもいえる事ですが、姿勢は、よくも悪くも発声に大きく影響を与えてしまいます。
どうしても、吃音を意識すると俯きがちになってしまうので、お腹に力が入りません。
・対象となる人をしっかりと見て話す
・背筋を伸ばし、顔をあげる
これだけで声の出し方に変化はきっとあらわれます。
そうする事で気持ちも前向きになるので、恐怖心も減るでしょう。
これに併せて、発声練習も毎日少しずつでいいので、忘れず行います。
練習のコツは異常なくらいにゆっくり話す事。
録音グッズなどを利用して確認しながら行うと解りやすいです。
大体の方は、焦りから必要以上に早口になっているので、それが余計にどもりを引き起こしている可能性があります。
誰が聞いても解るくらいに、落ち着いて話せるようになるまで諦めずに、きちんと毎日練習を続けてみてください。
継続して取り組んで行けば、きっと結果は付いてきます。
面倒くさがらずに、地道に頑張ってください。
また、親しい友人などには、吃音で悩んでいる事を告白してみるのも有効であるという事例があります。
初めは勇気がいりますが、知って貰う事で、精神的にも余裕が生まれます。
見栄を張る必要がなくなれば、力まずに会話を楽しむ事もできますので是非お試しください。
吃音の最近の治療方法とは
日本ではまだ一般的にも吃音は、緊張からくる「癖」という認識が強い事から、病気なのに軽視されがちなので、つらい思いを抱える方はたくさんいます。
ですが、専門的な治療を行える医師や、言語聴覚士がいる病院がとても少ないです。
どもりで悩む方は、治療したくとも、どうすればいいのかさえ解らないといった事も少なくない事でしょう。
また、吃音の研究を専門にする方も、あまりに少ないので、有効な治療法や、原因究明が為されていないのが現状です。
ですが、最近日本以外の国では、研究により様々な事例が発表されているそうです。
例えば、日本では今でもよく使われている「発音療法」や「呼吸療法」なども、これのみを重点的に行うのは、時代遅れだといわれ始めています。
これは、吃音の原因には、様々なタイプがあり、万人に有効な治療法などは、存在しないという研究結果がでた為です。
この事から、吃音症の患者1人1人の様態に合わせた、治療が必要といわれています。
またこの治療方法も、単一療法のみの治療では意味がありません。
症状に応じた色々な療法を、セットで用いるなどした、統合的なアプローチが行われるようになってきています。
脳科学的な研究成果については、まだこの中に取り組まれていませんが、これが有効ではないという訳ではないようです。
これらの研究事例が、日本でも浸透し、積極的に取り入れられるにはまだ時間が必要かもしれませんが、少しでも早く反映されれば、吃音症で悩む方の不安も、ぐっと減る事でしょう。