鉄道模型 レイアウト

鉄道模型レイアウトとは、模型の列車を走らせるための情景の模型のことです。
情景の模型の呼び方としては、ジオラマの方が一般的だと思いますが、鉄道模型では、車輌の走行が可能なものをレイアウト、車輌も情景の一部となっていて動かないものをジオラマ（シーナリーセクション）と呼んで区別しています。
鉄道模型レイアウトには、屋内に作られるものと屋外に作られるものがあり、屋外鉄道模型レイアウトの中には、周囲の風景をそのまま情景として使う場合も多いのです。
常設の屋外鉄道模型レイアウトは、庭園鉄道とも呼ばれています。
鉄道模型レイアウトに使われるレールは、道床がないフレキシブルレールと道床付のレールの二種類です。
道床がないフレキシブルレールは、自由に曲線が作れるので、大型の鉄道模型や集合式の鉄道模型によく使われます。
主にNゲージ鉄道模型で使用される道床付のレールは、ラインナップが豊富で入手しやすいのが特徴ですが、カーブレールの半径が小さいので、スケールに近いカーブの実現は難しいようです。
鉄道模型レイアウトは、愛好家がコツコツと自作するのが普通でしたが、最近では、KATOやDDF、TOMIX（トミックス）などから、完成品の鉄道模型レイアウトが発売されているので、初心者でも簡単に鉄道模型レイアウトを楽しむことができます。
鉄道模型レイアウトは、世界中に愛好家の多い趣味です。
鉄道模型レイアウトの愛好家の中には、デジカメやインターネットなどを活用して、さらにリアルな鉄道模型レイアウトを製作している人もいます。

鉄道模型 メーカー

鉄道模型メーカーとして、真っ先に思い浮かぶのがメルクリンです。
メルクリンは、世界最大にして最古の鉄道模型メーカーで、頑丈さと運動性能を重視した鉄道模型を製作しています。
鉄道模型の流れを変えたといわれているバセット・ロークは、イギリスの鉄道模型メーカーで、初めてスケールという概念を鉄道模型に取り入れました。
日本の鉄道模型メーカーで有名なのは、KATOでしょう。
Nゲージ鉄道模型の他、関連商品も豊富に取り扱っています。
KATO製作の鉄道模型は、細部までしっかりと作りこまれている上、耐久性も高いので、世界中の鉄道模型ファンに支持されているのです。
モーターまで自社で作るほど、鉄道模型にこだわっていて、故障修理などのアフターサービスにも力を入れています。
大阪と東京にショールームを兼ねた大型直営店を持つなど、対面での販売にも力を入れているようです。
TOMIX（トミックス）も日本の代表的な鉄道模型メーカーで、地方よって違う列車のデザインを再現した同一形式の色違いが豊富なことで有名でしょう。
また、徹底的に細部まで作り込んだハイグレード製品は、鉄道模型ファンに高い評価を得ています。
TOMIX（トミックス）は、1970年以降の車両に特化した鉄道模型製作を行っており、鉄道模型メーカーの中で最も多くの新幹線を作っている反面、現在では機関車トーマス以外の蒸気機関車を作っていません。
マクロスなどのプラモデルメーカーとしても有名なマイクロエース（MICRO ACE 旧称は有井製作所）は、大手鉄道模型メーカーが製作しないようなマニアックな鉄道模型を作っています。
再生産されることがほとんどなく、再生産されても細部が変更されることが多いため、ネットオークションなどで高値で売買されているようです。

鉄道模型 HOゲージ

鉄道模型HOゲージは、ハーフOゲージの略で、国際的には縮尺87分の1、軌間16.5ミリの鉄道模型のことです。
アメリカではHO（エイチオー）、ヨーロッパではH0（エイチゼロ）と呼ばれています。
HOは1920年代にイギリスで発祥した規格名なのですが、そのイギリスではよりキリのいい4ミリスケール（縮尺76分の1）のOO（ダブルオー）が主流になってしまいました。
鉄道模型が盛んなドイツのメルクリン社の他、世界中の鉄道模型メーカーがHO鉄道模型を製作したため、日本以外では一般的になった規格です。
本来、HOは線路幅であるゲージとは無関係の規格名称なので、HOゲージというのは和製英語だともいわれています。
現在の日本では、歴史的な事情から80分の1から87分の1までのスケールの鉄道模型を幅広くHOゲージなどと呼んでいるため、縮尺をよく確認してから鉄道模型やパーツを買わないと、致命的な事故につながりかねません。
日本で主流となっているのは小型のNゲージ鉄道模型ですが、海外では鉄道模型HOゲージの方が愛好家が多く、発売されている製品も多いのです。
日本では、HOゲージの鉄道模型はNゲージに比べると高価なことが多く、ラインナップもNゲージほど充実していないのが現状ですが、安達製作所（あだちせいさくじょ）や株式会社エンドウなどの鉄道模型メーカーが製作しています。
海外では、ドイツの大手鉄道模型メーカーであるメルクリンの他に、フライシュマンやBRAWAがHO鉄道模型を作っていることで有名です。